理事長所信

  • 一般社団法人旭川青年会議所
    2017年度 第67代理事長
    海老子川 雄介
  • 前進
    2017年度スローガン
    前進

はじめに

 道内第2の都市、旭川。約34万人の人口は確かに札幌に次ぐ第2位でありそれはまぎれもない事実であるが、法人税や所得、雇用数など経済指標で見ると札幌、函館、帯広、苫小牧に続く道内5番手の規模であるというのが旭川の実力である。さらに人口も少子高齢化、都市への流出により2040年には消滅可能性のある都市として全国896自治体の中に数えられるという危機的な状況の手前にある。

 一方でこの地は世界でも類を見ない自然環境に恵まれ、農業や食文化、物質的ではない精神的な豊かな暮らしの基盤づくりに必要な資源が豊富だ。災害が少なく、大雪山国立公園、内陸部特有のドライなパウダースノー、劇的な移ろいを見せる四季、動植物が織りなす生態系。この地の自然の営み、風土、人々の暮らしや文化が真に価値のある地域資源として着目されつつある。

 日本青年会議所は「明るい豊かな社会」の実現を目指し、「修練」「奉仕」「友情」を三信条とし活動を続けている。地域性を生かした事業、地域の利益や国益を考え日本の未来へとつなぐ事業、その時代の要請を受けて様々な事業など同じ方向性を有し様々な視点、切り口の事業が全国各地で遂行されている。我々旭川青年会議所は中期運動指針を策定しており、夢づくり、人づくり、地域づくりのリーダーとして真に豊かで魅力溢れる地域の創造に向けた運動を展開している。

 2017年度は4委員会、2事務局を設置し2010年代運動指針に掲げる豊かさの探求による旭川の発展にむけた運動を加速させ、組織を前進させる。

ASAHIKAWA創生

 組織は進化しなくてはならない。これまで委員会として設置されてきた烈夏七夕まつり担当委員会、冬まつり支援事業担当委員会を解体し、旭川青年会議所の会員全員が夏冬のまつりを担い、賑わいを先導していく機構に進化させる。連携できる体制を基軸とし、これまで以上に参加者、市民、観光客を巻き込んで100年続く烈夏七夕まつり、雪の魅力を世界に発信する旭川冬まつりへと力強く進化させる。

 政治経済分野においてはこれまでの担当委員会の取り組み、各所とのつながりを財産としてシンクタンク機能を発揮する。政財界のみならず地域資源とのパイプをより太く、地域活性化のけん引役として自覚し、大胆なインパクトを与えなければならない。

 また、地方の創生においては青少年への関与が鍵である。未来を創る中高生は、これまでの価値観で生きてきた旧世代とは異なる新しい感覚、将来に対する不安を持っていることは明白であり、新しい時代を創るには各世代が果たすべき役割をそれぞれ担うことが必要で、他力では何一つ前に進まない。他力を打ち消し能動的な市民意識を醸成するために生きる意味、人生で果たすべき役割を自らも向き合い、市民に提起していきたい。

組織強化

 会員拡大は青年会議所運動そのものである。旭川青年会議所の運動を推進するため、地域経済を活力あるものにするためには地域を牽引するリーダーを発掘することを止めてはならない。加えてJAYCEEとしてひたむきに、全力で運動する姿勢を徹底的に追求しなくてはならない。会員としての資質を高め、明るい豊かな社会とは何かを考え、それに向かって行動する逞しい気概を醸成するための組織強化を推進する。そこに一切の妥協や甘えは許さない。

 組織運動を確実に円滑に前進させるためには、柔軟な発想と新しい方法によって、時代の要請に対応できる組織にならなければならない。それはLOMの要である総務の担いにおいても同様である。総務の呪縛を解放し、取り組みを活発化させることが組織強化につながると考える。理事会の運営にあたっては議事録の作成、議案配信などの合理化に着手し、広報活動やガバナンス強化を担い組織強化を推進する。

 加えて、青年会議所は実践の場であり、我々の運動は日本、北海道とのつながりによって国益や地域の未来創造と結びつく。LOMとして日本青年会議所や北海道地区協議会へのコミットは義務であり、JAYCEEとして自身の成長において貴重で有効な機会である。旭川青年会議所は長らく地区大会を主管しておらず、その消極的な行動の影響はLOMの未来に暗い影を落としている。地区大会の開催はLOMの使命であり、地区や日本へのコミットを通じて会員の人間力向上を図ることを続け、その先に北海道地区大会旭川大会の開催を会員共通の目指すべき通過点として位置付けたい。

結びに

 今は過去の積み重ねであり、今の行動の先に未来がある。だれかがやってくれるなどと他力に頼り、自らの行動を止めては明るい豊かな社会は決して訪れない。我々JAYCEEが率先して行動することで初めて物事は動き出すのである。今求められていること、それはこの地域の若者、青少年、子どもたちが自らの行動でふるさと旭川の未来を創っていく「地域発展のための自立心」を育むことである。

 単年度制が故、1年間という限られた時間であるが、愛すべきふるさとのために私はこの運動を全力で牽引していくことを覚悟した。旭川青年会議所がこの地に存在し続けるために、会員一丸となって前進する1年としたい。

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