青年会議所は、40歳までの青年経済人が明るい豊かな社会を築くために集う、まちづくり・人づくり・地域づくりの団体です。

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理事長所信

  • 一般社団法人旭川青年会議所
    2009年度 第59代理事長
    石田 慶嗣
  • 2009年度スローガン

    我行精進

     

    ~ 誇りと伝統の継承

    そして新たな組織進化へ ~

Let's do JC together.

 皆さんは、次の言葉をご存知でしょうか。「我行精進(がぎょうしょうじん)」とは、万事全力でこころを一つにして、精進忍耐し、物事に励み成し遂げることであります。本年のスローガンにこの言葉を使わせて頂いたのも、旭川青年会議所のメンバーが「こころ」を一つにし、「全力」で様々な事業に取り組むことが必要だと考えるからです。この「我行精進」のスローガンを基にJC運動を実践することは、誇りと伝統の継承という過去から脈々と繋がってきた旭川青年会議所の運動に対する敬意と感謝でもあります。

 この「我行精進」というスローガンを基に、我々旭川青年会議所メンバーは各委員会に分かれてそれぞれの役割を担い、明るい豊かな社会を創るために一心に努力することが求められます。そして、全メンバーが今より少しずつ背伸びをして「Let's do JC together.」を合言葉にJC運動に打ち込めば、やがては旭川や北海道、日本、そして世界を動かす第一歩になるはずです。JC運動にとって大切なことは、メンバー個々の責任感や地域にかける情熱と発想の転換なのです。できないことを考えるのではなく、全力でできることを考えようではありませんか。それが、誇りと伝統に培われた旭川青年会議所に新たな組織進化の1ページを創るのです。

JCって意外に楽しいと感じませんか?

 なぜ、自分たちは、JCという団体に所属しているのでしょうか。
企業から、先輩のシニアメンバーから、現役のメンバーから誘われて入会した方も多いと思います。どんな入会方法でも構いませんが、いつの間にか「JCって意外に楽しいな」と感じるようになっていませんか。そう感じるのも、貴重な時間やお金を使い、家族に迷惑をかけながらも、共に泣き、共に笑うことや、共に一生懸命に頑張って事業を行なったからではないでしょうか。そこにJCの楽しさがあるからなのです。

我々の目指すところは、「明るい豊かな社会を築く」こと

 JC宣言の中に謳われている「率先して行動することを宣言する」や、綱領に謳われている「明るい豊かな社会を築き上げよう」は、単なるスローガンではないのです。青年会議所運動の根本になる部分ではないでしょうか。そのように理解できるようになったのも、いろんな部分で、自分を引き上げてくれた先輩達や、仲間がいたからです。見えないところでも頑張っている仲間がいるから、今まで頑張れたのだと思います。私が、2000年に入会した当時は会員が百七十数名いました。新会員として初めて、この青年会議所に足を踏み入れたとき、青年会議所が何をしている団体なのか理解できませんでしたが、先輩達に言われるまま、自分のやれることを一生懸命にやってきました。辛いこともたくさんありましたが、「JCは、ハイ喜んで!」と教えられた自分としては、与えられた職務をまっとうするという、責任感と、企業を代表して青年会議所に出ているという自分の中のプライドがあったから、今まで投げ出さないで頑張ってきたのだと思います。しかし、頑張れば頑張るほど、自分の前に立ちはだかる壁も大きくなってきます。その壁を一つひとつ乗り越えたとき、自分は成長しているのだと実感できるのです。成長するから目標とする壁が大きくなるのです。我々は、この青年会議所というものを通して、様々な経験をさせて頂いています。青年会議所でなければ経験できないこともたくさんあるのです。私たちは一人ではありません。この青年会議所には多くの仲間がいます。仲間と共に我々は「明るい豊かな社会を築く」ために、努力するのです。

華麗なる個人技よりもメンバー一丸となる組織力の強化を目指す

 先の北京オリンピックでは、日本陸上界の短距離陣の悲願であった男子400メートル
リレーで初の銅メダルが日本チームにもたらされました。今までメダルを取ったことのない日本チームがなぜ銅メダルを手にすることができたのでしょうか。それは、芸術的なバトンパスという組織力の強さだと思います。そこには運否天賦があったことも揶揄されますが、やはりチーム一丸となって勝つという強靭な精神力と、日々練習に明け暮れた、気持ちを一つにしたパスワークであったのではないでしょうか。JC三信条が「修練」「奉仕」「友情」という理念で構成されているように、JCメンバーは、JAYCEEとして相応しい人格と、活動の基盤となる優れた組織を併せ持たなければならないのです。だからこそ、強固な友情を醸成する機会を残しながらも、どこかで頑張っている仲間のために支援する組織力を強化し、「学習する組織」へと実践型の研修を通して進化することが望まれます。

最強の組織を創るための組織進化「学習する組織」に!

 1995年にピーター・センゲが『最強組織の法則』を出版して以来、「学習する組織」はあらゆる組織にとって戦略上のもっとも重要な概念になりました。複雑性を増すこれからの時代、組織の学習能力こそが競争力の最大の源泉とまでいわれています。また現在、「学習する組織」は、世界各国の大企業、公的機関、NGO、NPO、教育機関の中で注目を集めていますが、「学習する組織」とは、単なる知識開発やスキル・トレーニングではないのです。「学習する組織」とは、環境の変化に柔軟に適応し、人々の自発的な革新と創造によって進化し続ける組織です。人々が真に望むことを共通の目標に掲げて、個々の能力を伸ばすだけでなく、組織として共同で学び続けるために、組織の学習する能力そのものを高める取り組みです。そのためには、戦略・ポリシーからの意思決定(環境への働きかけ)、現在の状況を調査し、その情報をフィードバックして再度、戦略と照らし合わせて意思決定をしてくことが大切になってきます。このフィードバックするという手法は、単年度制という枠組みの中で、青年会議所が苦手とするところではないでしょうか。だからこそ、「学習する組織」は、重要な要素であると考えます。

「ありのままに聴く、脇に置く技術」と「大きな視野を持つ」こと

 「学習する組織」を構築する上で、特に3つのスキルが重要となります。第一に、「複雑性の理解」第二にじっくりと振返りながら聴く「内省・探求型コミュニケーション」と第三に心を揺さぶる「志(アスピレーション)」です。人間にとって、この聴くということが実は一番難しいのです。浄土真宗の開祖である親鸞聖人は、この聴くことを「聴聞(ちょうもん)」と表し、聴くことを重視しました。

 自己を表現するという意味では、聴くことよりも話すことの方が自己を表現しやすいのです。しかし、人間にとって聴くという力が絶大な力を持つことを、親鸞聖人は知っていたのでしょう。「学習する組織」で一番重要なのは、実は「聴く」というスキルだったのです。「ありのままに聴く」ことは、言うことは易しいですが、行なうのはとても難しいことです。それは、言葉や学校教育、職場でのトレーニングや経験を通じて、様々な「前提」を構築し、その前提が思考や行動のパターンをつくっていきます。この思考の前提は「アイデンティティ」といってもよいでしょう。だから、個人や集団のアイデンティティに関わる思考の「前提」を捨て去ることは容易ではありません。重要なのは、自らの前提を一時的に「脇に置く」技術です。そして、いろんな人の意見を聴くことが大切になるのです。また、組織の外を見ることも、組織を進化させる上で大切なことです。組織改革に取り掛かる時に、組織の内部に目が行きがちですが、視野を広げ、組織を取り巻く大きな社会構造を見ることが重要なのです。旭川青年会議所が、「どのような役割を果たし、あるいはこれから果たすべきか」ということがわかってはじめて、効果的で本質的な組織改革ができるのです。

会員拡大の成功が真の評価に繋がる

 ・会員拡大は、全メンバーの職務、会員拡大系2委員会の設置
 「会員拡大って何ですか?何のために会員を増やすのですか?」など、皆さん考えたことはありますか。組織として生きていくためには、組織として「ひと」が入らなければ、組織を永続させることが出来ず、組織が崩壊していきます。また、組織を生かすために必要なものには、魅力ある事業の遂行があります。それらの魅力ある事業を行なうには、「ひと」が必要であり、「ひと」がいなければ、魅力ある事業もできません。だから、青年会議所の会員拡大とは、青年会議所という組織が生きるために、もっとも注力すべきことなのです。ここ最近、旭川JCの会員拡大は成功しています。そのことは、自信を持って良いことだと思います。

 本年、安里会頭は会員拡大全国4万5千名の回復を目指しております。どこかのLOMが頑張るのではなく、また、誰かがやるからやらないのではなく、全国を牽引するLOMになるために、誇りと伝統を持つ旭川青年会議所は、メンバー一丸となり、会員拡大に全力で取り組むことが必要なのです。

一本の光輝くLOMになるために、失敗を恐れないLOMを創る

 ・北海道地区会員大会旭川大会誘致の検討
 極論を云えば、失敗しない方法がひとつだけあります。それは、とても簡単なことです。失敗しないためには、何もしないことでありますが、成功することもありません。何もしないことは、人生においての成功にはならないのです。

 何もしないことは楽しい人生でしょうか。つまらない人生ではありませんか。
全てが万事、成功することはありません。何かをしようとした時には、必ず失敗するリスクはついてくるものです。だからこそ、失敗を恐れず果敢にチャレンジすることが、大切ではないでしょうか。

 我々、青年会議所とは失敗を恐れない団体ではないでしょうか。だから、何かにチャレンジするのです。何をやるのか。それは、過去十数年開催されていない、地区会員大会誘致の検討であります。やるからには全力で誘致を検討することが必要です。時は、待ってはくれません。もっとLOMが力をつけてからという意見もありますが、では、どの程度の力がついた時にやるのでしょうか。人間は、楽な方へと行きがちであります。実際、自分もそうです。そんな弱い自分に夢や目標を持たせましょう。メンバー全員で、LOMが一丸となり、地区会員大会の誘致を検討しようではありませんか。辛さと幸せは、一本の横棒があるかないかの違いでしかありません。辛いことを耐え抜いたときに、一筋の光が差し込みます。それが、一本の横棒ではありませんか。メンバー全員で、横の繋がりを強化し、この一本の光輝くLOMになりませんか。失敗を恐れずにメンバー全員で夢や目標を追い求めることが、団結心と絆のあるLOMを創るのだと思います。

誇りある街の魅力を再発見し、観光促進に繋げよう!

 旭川市民は、誇りを持ってこの街の魅力として何があるのかを、外部の方へ伝えることができるのでしょうか?よく耳にすることでありますが、「旭川には何もないよ」から始まり、最近では、「旭山動物園しかない」に変わっただけです。その旭山動物園でさえ、入園者数に陰りがみられてきました。「パンダのいなくなった上野動物園を年間入場者で越えそうだ」と報道でありましたが、この報道を聞いていて虚しくなったのは私だけでしょうか?観光と一言で云えば難しいですが、私たちにはやるべきことがあるはずです。たいせつマルシェも「食」を切り口とした、地域経済再生への挑戦から誕生しました。このたいせつマルシェも街の魅力を再発見し、JCが主体的に取り組むことで、地域と協働しながら事業を進めていくなど、魅力ある地域づくりに貢献していくことのできる事業だと感じています。

 旭川市民が、先ずしなければいけないのは、この街に誇りを持つことであると考えます。
旭川には何もないではなく、もっと街の魅力を知るべきです。市外、道外から来た人に街 の魅力を伝えるべきであります。旭川市民が一丸となって、一人から二人に、そして三人 に伝えることができれば、それは大きな観光の促進に繋がるのではないでしょうか。目玉 施設を誘致したり、創ることが観光を促進することではないはずです。我々、青年会議所 がしなくてはいけないことは、この街に誇りを持ち、それを伝えることであります。街の 魅力を再発見し、それを街全体へ普及させ、たて・よこ・ななめの連携から、新たな観光 フィールドへと繋げていくことが重要であると考えます。 「この、街には何もないではなく、街の魅力を伝える運動を発信しませんか?」

広報という「旬」をキーワードに鮮度を保つ

 組織のサポーターとして、LOMの活動を内外に受発信する役割が広報であり、この活動が組織内部の価値観の共有や対外的な存在感の確立に大きな影響を及ぼすのは言うまでもありません。情報には鮮度があります。だからこそ、「旬」というものをキーワードに、あらゆるところから、情報を収集し、様々な媒体を使い、いろんな角度から情報を発信していくことが重要であります。

大切なのは「本質」を見抜き、環境のレバレッジポイントへ

 「環境を考える」ことは、地球に生まれた全ての人々にとってとても大切なことであります。だからこそ「環境を考える」とは、様々な立場に立ち考えることが本当は大切なのではないでしょうか。最近では、環境をビジネスと捉える風潮がありますが、ビジネスではなく、未来の地球のために何をしなくてはいけないのかという本質を考えることを、最もしなくてはいけないのです。例えば、地球温暖化に関しても同じであります。我々の住んでいる社会は全てシステム的に結びついています。原油が二酸化炭素を出す諸原因という風に囚われ、その代替品としてバイオ燃料が脚光を浴びていますが、そのバイオ燃料により、穀物相場が上昇し、日常品としての食物までもが価格の上昇に喘いでいます。これだけ見ても、社会はシステム的に結びついているのです。地球温暖化の本質は何かということが抜け落ちてビジネス的に考えるからおかしくなっているのでしょう。我々JCは、明るい豊かな社会を築くために活動しています。我々のできること、それは本質を運動へ結びつけることではないでしょうか。みんなの少しの力が、やがて大きな力となり地域や、国を動かす。環境問題を考えるレバレッジポイントになれる運動を展開して頂きたいと考えます。

自立した「郷土愛」溢れる地域になるために

 ・烈夏七夕まつりの検証と協働の推進
 まつりとは、このまちを魅力あるまちにという想いから創られるべきものであります。旭川青年会議所が行なう事業のひとつに烈夏七夕まつりがありますが、本年第19回を迎えるこのまつりをどのようにしたいのか、今一度、様々な角度から考えて欲しいと思います。例えば、過去にどのような開催に向けた取り組みを行なっていたのかを常に検証し、今後の方向性を明確にした中で、それに向けた取り組みをしなければなりません。そのためには、今後の実行委員会のあり方や、JCの関わり、補助金の動向、協賛金のことなど、また昭和通を使った見せ方、この烈夏七夕まつりというツールを使ったまちづくり、ひとづくりなど様々な取り組みを考えることが重要です。そこには様々な諸問題が湧き出てくると思いますが、その壁を乗り越える力は旭川JCメンバーにはあるのです。変化とはちょっとした想いで起きるものです。改革とは、その変化をもたらす知恵と勇気の結晶です。メンバーの力を結集し、烈夏七夕まつりという「まちづくりツール」を使って、5年後、10年後のまつりのイメージを想像し、それに向かったアクションプランすなわち行動計画を創りましょう。そして、そのアクションプランが、自立した「郷土愛」溢れる地域や人の原動力になるのです。

 ・アイスアートビレッジ実行委員会の創設へ向けた構想の実現
 高みを目指すために今なすべきこと、それはアイスアートビレッジ構想実現へ向けた実行委員会の創設であります。実行委員会を創設するということは、住民参画システムの構築に向けた取り組みでもあります。ともすれば実行委員会といえば堅苦しいイメージがつきまといますが、実はそうではいけないのです。実行委員会に集まるメンバーは、楽しいから集うべきであり、この事業を通して夢を語れる場でなければいけないと思います。そのためには、設える我々JCがこの事業について、夢を語り、将来はどのようなものにしたいか等を大いに語りあうべきではないでしょうか。時間は待ってはくれません。今、とてつもなく大きな夢を抱いて、多くのひとに魅力を語り、実行委員会のメンバーとなる人材を育てなければいけないでしょう。やって楽しい実行委員会、やらされているのではなく、自分達がこのまちを創っているのだという気概を胸にさあ、立ち上がるのです。

 ・「旭山動物園マイスターボランティア実行委員会」のサポート
 「旭山動物園マイスターボランティア実行委員会」は、全国各地よりお礼の手紙がくるほど、真の住民参画型社会の実現へ向けて着実に進化を遂げている一方で、実行委員会は、様々な問題と課題を抱え、「実行委員の拡充」「円滑な運営を促進するためのルールづくりとサポート体制の充実」「ドーセント制度を確立するためのシステムづくりと知識の集積」「公益団体としての責任の明確化と意識浸透」等々、あくまで住民が主体となって築き上げていくべきものでありながらも、私たちが培ってきたノウハウを使って、そのサポートに務めていかなければならない段階です。この旭山動物園マイスターボランティア実行委員会という住民参画システムを完成させるべく、2009年は実行委員会の事務局機能を強化し、住民が主体的に行なう実行委員会として自立できるように青年会議所としてサポートをしなくてはなりません。

【セクレタリー・渉外活動】

 LOMは地域に主眼を置き、「明るい豊かな社会の実現」を目指して運動を展開しておりますが、同様に北海道地区協議会は「北海道」、日本青年会議所の各委員会は「国家」そして「世界との平和」を目指して日々、運動を展開しております。この活動は誰かが勝手に行ってくれるものではなく、やはり私たちもその一員となって協力し、共に世界を創り上げていかなければならないのです。そのための支援体制が言わば渉外活動と言えます。本年も、日本JCや北海道地区協議会に優秀な人材を輩出し、全国4万人のJAYCEEと共に公益運動を展開して参ります。そのための調整役として、そして出向者の円滑で有効的な活動を支援するため、LOMをまとめ価値観の共有に全メンバーで努めましょう。

【会員交流】

 交流とは、人がいて初めて成立するものであります。一人で活動しているなら交流はいりません。組織として、私たちはここにいるのです。だからこそ、会員交流が必要であると考えるのです。親睦活動とは、個々の人間性を認め、同時に思想・哲学・価値観・愛情表現など互いに異なる多様性を受容して初めて築き上げることができると思うのです。

 LOMの活動がもしも作業だけをして、会話もせず、そのまま散会するような風潮になってしまったら、あなたは楽しく参加できますか。もしも激しい議論を戦わせ、互いに解りあえないまま散会になったら、次の会議に来づらくなりませんか。組織が人で構成されている以上、大切なのは充分なコミュニケーションです。コミュニケーションが有機的な人とのつながりを実感させてくれるのです。

 我々は、青年会議所という組織において友情を醸成する必要があるのです。友情を醸成するには、大いに議論し、語り合うことも重要です。しかし、その中で人を侮辱し、自己中心的な無責任な言葉を云うことは論外です。だからこそ、常に相手の気持ちを理解し、仲間を思いやることのできる関係を築くことが大切だと感じます。2009年は、会員交流の根幹をなすために、礼節をわきまえる大人のマナーと相手を思いやる愛のある大人のコミュニケーションを実践しようではありませんか。

【総務・財務の役割】

 委員会という組織形態を導入し、それぞれが職責としてその機能に集中・特化できるのは総務・財務委員会のおかげです。総務が組織の潤滑油としてサポートに徹してくれるからこそ、安心して職責を全うすることができるのです。また財務も同様で、中途半端な管理体制が蔓延しているようだと、私たちは公益社団法人の移行どころか、法人格自体を剥奪されてしまいます。総務・財務委員会は、その使命と責任を全うするため、さまざまなルールの遵守に務め、また風紀委員会としてもその励行に力を注いでいかなければなりません。時には嫌な立ち回りを演じていかなければならないからこそ、その言動や表情には細心の注意を払い、ホスピタリティ精神を持ってメンバー間と、その責任を実践してほしいと願います。ただ、甘やかすのとホスピタリティを持って接するのとは意味合いが違います。特別な要因がない限りは、一定のルールのなかで職務を全うできるようにメンバーを導いて欲しいと思います。

【教育問題解消と体験型事業】

 教育項を問題解消と体験型事業は、共通もとに一貫したものではなければいけないと考えます。ゆえに、昨年の教育問題解消事業と体験型事業を基に、これらを推進できる環境を整えることも重要ですが、JCの事業はトライアルとして捉え、それらを基に各教育現場に広げていくことが大切ではないでしょうか。体験型事業であれば、1泊2日にこだわる必要はありません。必要であれば3泊4日でも、毎月の事業でも手法は問いません。大切なのは、本当にこの事業を通して青少年育成をどのように考えるのか。未来の子どもたちをどのように育成し、どんな社会を創りたいのかではありませんか。

ユナイテッドチルドレン(UC)設立の検討と推進

 ユナイテッド・チルドレン(UC)は、「自分たちの手で、自分たちの未来を創りたい!」との理念のもと、2002年に浜松の地にて誕生しました。現在、奈良UC、登別室蘭UC、厚木UC、いわきUCが設立されていますが、ここ旭川でもUCの設立を検討することが必要であると考えています。UCは、どのような活動をしているのかというと、社会への漠然とした思いを、自分たちにできることは何かと自問自答しながら社会への挑戦として活動をしていくのです。そして、そのチャレンジ精神が未来を創りだす力となり、そこに集う中高生及び大学生は夢を見つけ、社会を動かす力を磨き、事業を通じての友情を深め、メンバーの成長へと繋がっていきます。そして最終的には、素晴らしい未来の創造というものが待っているのです。これはJCの理念と似ていないでしょうか。
UCを設立すること、そして手を取り合って活動していくことこそ地域の活力となる次世代の人材育成に繋がるのではないでしょうか。

愛のあるLOM活動へ

 最後に、私は旭川JCが大好きです。愛してやまないこの旭川JC。好きでなければ、とっくに退会しています。メンバーの皆さんは知らないかもしれませんが、一度、退会届けを出したことがあります。それは、大好きなLOMだからこそ出したのかも知れません。好きで、好きでたまらないから、思い悩んだのです。自分の前に迫り来る、壁に押し潰されそうになったのかもしれません。だけど、「委員長頑張ろう」と支えてくれるメンバーがいたから、やってきたのだと思います。「責任は俺が取る」と言ってくれた理事長がいたから、退会せずに今まで頑張ることができたのだと思います。そこには、他人を思いやる「愛」があったのです。本音で語り、共に涙し、共に笑うことのできる関係っていいじゃないですか。気取らずに、本気でJCをやりましょう。辛いことも、苦しいことも終わってみれば全て良い想い出です。いま、こうやって告白できるのも一生懸命にやってきたから言えること。どんなにやりたくても40歳までのJC活動。悔いのないように頑張りたいものです。自分だけが頑張っている訳ではない。見えないところで支えてくれるメンバーがいる。どこかで人知れず頑張っているメンバーがいる。そんなメンバーを支えたいと思いませんか。旭川青年会議所メンバーが気持ちを一つにし、視野を広く持った愛のあるLOM活動から「学習する組織」へと進化し、それが地域へ伝播し、世界へと繋がって行けば、恒久の世界平和という理想を追い求めるJC運動の未来が見えてくるのだと確信しています。

 我々は一人ではありません。できない理由を考えず、できる理由を見つけ今ここに動きだすのです。Let's do JC together. 社団法人旭川青年会議所、認証番号七番の誇りと先輩達から受けつがれた数々の伝統を継承し新たな組織進化へ、メンバーの全員の力を結集し、共に高みを目指しましょう。

お問い合わせは

  • TEL 0166-22-9815(平日9時から17時まで)
  • TEL 0166-26-3235
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一般社団法人旭川青年会議所
〒070-0043 旭川市常盤通1丁目
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