基本資料
委員会運営方針
地域活性化委員会
委員長 市 川 範 之
近年、旭川の経済は世界同時不況による消費低迷の影響が大きな影を落とし、丸井今井百貨店が閉店、更に買物公園の人通りが減少し続けています。その他、就職率の低下や農業後継者不足など旭川が抱える問題は様々です。しかし、この旭川周辺を見渡すと大雪山系の麓に広がる豊かな水、そして豊富な農作物があり自然という大きな財産があります。歴史を振り返ると旭川は明治22年(1889年)に山県有朋(やまがた・ありとも)内閣により、「この地帯は豊かな水があり土地が肥えていて、農作物がよくできる。」ということから皇室財産の御料地として設置することが閣議決定されたという歴史もあります。そうした誇りある歴史の中で旭川の素材を前向きにとらえた「ものづくり」をキーワードに、政治と経済を基軸とする地域活性化委員会では地域経済の活性化を目的とした様々な活動を実施します。
まず、第一に政治経済ビジョン推進の一環として、行政との連携による地域経済の活性化を目指すことを目的とした市長例会を実施します。旭川市が取り組む経済活性化政策を知り、行政が今後どういった方向性で地域経済を活性化させるのかを今一度再認識することで、私たちが進める事業との更なる連携を図ります。
第二に志高い「ものづくり」の実践である「たいせつマルシェ」事業を発展させます。志高い「ものづくり」とは物を作るという意味ではなく広い範囲で捉えた地域を活性化する為の「ものづくり」です。「たいせつマルシェ」の実施については、昨年に引き続き実行委員会を組織し、多くの参加者を含めて協議しながらより発展的になるよう、協力し合い地域に根付く取り組みとなるように提案します。
近年、食品加工業者、生産者と消費者が結びつきを強める「マルシェ」型の対面販売事業は全国的に広がりを見せておりますが、この上川地域周辺には自然や有用な食材に恵まれており、その食材をあらゆる形に表現、販売することをはじめとして人々とのコミュニケーションの形成、地域・時代に即した新しい流通システムの構築、食育への理解など、より多くの発展的要素を期待することができます。また、「食」以外に「木」「土」「花」「石」といった様々な魅力的要素が多く存在し、これらに関わる生産、芸術や技術に携わる方々との連携を広め、今後「たいせつマルシェ」とどう繋げ地域経済活性化がなし得るか考えていきます。そして、参加者の和気藹々とした良い雰囲気の流れを今後も繋げていけるように、当委員会メンバーが出店参加者と明るくコミュニケーションをとりながらサポート的役割を担っていくように実行します。
以上のように、一歩一歩、更なる発展に向けて前進し、当委員会メンバー「志」の精神で地域経済活性化の為に取り組みます。
<会員拡大>
JC活動で事業を展開していく中で重要な事は志を同じくする仲間を更に拡大させる「会員拡大」です。会員を拡大させる手段としては、人と人とのつながりなのでまずは親しい人から声をかけJC活動で自分が得られた経験を語り勧誘活動に努めます。一人でも多く会員を増やせるように委員会メンバー全力で会員拡大に取り組んでいきます。
青少年育成委員会
委員長 林 高 辞
次代を担う子どもたちの育成とは何か
新・旭川JC宣言において、2000年代の運動指針として「次代を担う子どもたちの育成」が掲げられた。それから10年が経ったが、「次代を担う子どもたちの育成」という課題は、未だ色褪せることなく、未だ喫緊の課題として私たちの目の前に鎮座している。そしてこれからも変わらずに課題として在り続けるだろう。
それは、私たちの形作っている「社会」が常に変化していること、そして、その社会を形作らんとしている「ひと」が、時を経るごとに世代交代していくからに他ならない。つまり、過去から受け継いだこの「社会」を未来に引継いでいくために、私たちは常に「次代を担う子どもたち」を育成し続けなくてはならず、その子どもたちが未来を幸せに生き、地域が、国が、世界が平和で発展していくことができるよう青少年育成に取り組むことが、私たち大人の使命であると考える。
「次代を担う子どもたちの育成とは何か」という問いは、非常に難解である。それは、その問いの中に明確な理想像が示されていないからである。私たちは「明るい豊かな社会」を創り担っていくことのできる子ども像を捉え、そのために身につけさせたい力を明らかにし、その力をつけさせるための手法を提出していかなければならない。しかし、そのいずれも多岐にわたることは明らかである。
私たちの取り組む事業のみで青少年の育成がなしうると考えるのは、絵空事である。だからこそ私たちは、学校や親をはじめ、この地域で青少年育成に取り組む様々な団体と連携して次代を担う子どもたちの育成に取り組まなければならない。そしてその中で私たちが主体となって取り組む事業に対しても、それらの協力を得ながら進めていくことで、地域全体で取り組む青少年育成に近づくことができる。
私たちの志 2つのProject
地域と連携して取り組む青少年育成の中で、今年度私たちが主体となって取り組むべきProjectはふたつ。ひとつは、昨年ユナイテッドチルドレンジャパンと私たちが協力して設立した「旭川ユナイテッドチルドレン」の活動のサポート。そしてもうひとつは、教育問題解消のための取り組みである。
この地域の未来のために、子どもたちが夢と希望を持って成長していくことができるよう、私たちは志を持ってチャレンジを続けていく。
Project 1 ユナイテッドチルドレン アドバイザリーボードとして
ユナイテッドチルドレンの理念は、中高生自らが主体性を持って活動をしていくことであり、私たちはアドバイザーとしてサポートしていく役割を担う。設立されたばかりの経験未熟な中高生が活動していく中では、さまざまな困難や課題が立ちはだかることが予想される。私たちは、シニアアドバイザー(大人責任者)と協力をしながらアドバイザリーボードを形成し、中高生の活動が円滑に進んでいくようにサポートをしていく。
また本年は、そのサポート活動の一環として、ユナイテッドチルドレンメンバーの拡大や、アドバイザーとして協力いただける方の拡大も視野に入れ、ユナイテッドチルドレンの設立から活動の様子、これからの展望や課題などをメンバー等に報告・提案することを目的とした例会を実施する。
Project 2 学校・家庭・地域が連携した教育プログラムの構築
アクションプラン2010には、「学校・家庭・地域・青年会議所が連携をとった教育プログラムの構築をめざします」とある。昨年、一昨年と小学校の総合的な学習の時間を使用して、地域の企業に協力をしていただきながら、職場訪問を取り入れた教育プログラムの実践事業を行った。
学校教育における子どもたちへのアプローチは、あくまでも学校が主体となって行っていくべきものと考える。そこへ家庭、地域が適切な連携をとれるように私たちがサポートし、協力して子どもたちへの教育を進めていく形が、最終的に目指す形ではないだろうか。
本年は、学校教育における学校・家庭・地域の連携の理想的な姿を明らかにしつつ、事業を継続していくことをもって、その姿に近づけるようチャレンジするとともに、三者の連携を確実に進めていくために、今後私たちが目指すべき方向性を定める上での一助となるような事業を実施する。
Project X 会員拡大
もうひとつ、全委員会の共通職務である会員拡大という使命が私たちには課せられている。私たちの委員会で行った事業をはじめ、社団法人旭川青年会議所の活動を様々な方法で適切に外部に発信し、自らの姿勢をただし会員拡大活動をすることで、数のみの拡大を目指すのではなく、真に私たちの活動に共感し、共に地域のオピニオンリーダーたるべく限界にチャレンジできる仲間を増やすことを目指す。