理事長所信

一般社団法人旭川青年会議所
2020年度　第70代理事長

新谷　逸生
2020年度スローガン
躍動
未来へつなぐ感謝

はじめに

旭川青年会議所は１９５０年１１月１８日に創立され、２０２０年は７０周年の節目を迎えます。連綿と受け継がれてきた歴史は大変に尊く、多様に変化する社会においていつの時代も課題解決に使命感を持ち、常に未来を見据え、進化を続けてきました。現在という時代を生きる私たちにとっても、その使命は揺るがないものです。現在の課題に向き合い、柔軟性を持って変化を捉え、持続可能なより良い未来を創造していくことが私たち青年に課された使命です。

永続発展できる組織へ

創立７０周年の節目を迎える本年は、過去への感謝と敬意を形にするとともに、未来への責任を再確認し、大きく飛躍を誓う機会を創出します。また、２０２０年を迎えるにあたり、２０１０年代運動指針である「旭川ＪＣ宣言夢ビジョン２０１０」の達成度合いを改めて検証し、改訂に向けた議論を進めます。
組織の永続発展には継続的な会員拡大が必須です。個のつながりを契機とした現状の会員拡大を組織全体の運動として発展させ、併せて前例にとらわれない多様なアプローチを行います。また、新会員を中心とする全ての会員に成長の機会を提供し、出会いの喜びを共感できる組織づくりも重要です。

地域資源の最大活用

地域社会に生きる中で、人と人とのつながりを通じた豊かさを実感できる貴重な機会として“まつり”の存在があります。旭川冬まつりの支援、第３０回目を数える烈夏七夕まつりの主催は引き続き旭川青年会議所の全体事業と位置付け、関係諸団体、参加者、市民、観光客を力強く巻き込み関わる方々の主体性を高めます。まつりを通じて、人と人のつながりや協働連携を生み出し、郷土愛醸成や地域振興、経済活性化につなげるとともに、豊かさを追求していくなかで、明るい笑顔があふれる賑わいを創出し、地域の魅力を最大限発信します。

変化と多様性を受け入れ持続可能なまちづくりへ

地方における人口減少は地域経済の規模縮小を招きます。既存地域資源の活用や観光振興といった課題解決に加え、多様性を尊重し選択ができる、自己実現の場が必要です。また、情報化社会の進展に伴う様々な変化を好機と捉えるべく、これまで培ってきた産官学連携をより一層推進します。
明るい豊かな未来を創るのは未来のリーダーであり、能動的で主体性を持った青少年の育成が必要です。そのためには、四季折々の地域資源や多様な文化を活用し、地域との関わりの中でふるさとへの郷土愛と地域発展のための自立心を育み、未来の夢を創造することに注力します。

組織のガバナンス強化と価値向上

民主的な意思決定の場である会議は、議論の積み重ねにより事業の精度向上につながるという側面を持ちながら、より効率的な運営への改善が必要です。事前準備を徹底し議論に集中できる環境整備を進めるとともに、組織のコンプライアンスへの意識を高めガバナンスの強化を図ります。
２０１５年９月に国連にて採択されたＳＤＧｓの取り組みを、全ての事業に紐付けし更に力強く推進します。広報においても、事業の価値を高め共感を呼び起こすことで組織の価値が向上するよう、ＳＤＧｓを関連づけた発信を行うとともに、迅速かつ正確で分かりやすい情報発信を行います。

第６９回北海道地区大会旭川大会の開催

１９９０年に開催された第３９回北海道地区会員大会旭川大会を主管してから３０年が経過しました。北海道地区における運動の集大成の場であり、いつも特別な存在であり続ける地区大会。旭川青年会議所は、名誉ある第６９回北海道地区大会旭川大会を主管させていただきます。主催である北海道地区協議会と主管である旭川青年会議所がしっかりと連携し、信頼関係を構築することが重要です。旭川市及び周辺地域の魅力を活かし、北海道のほぼ中心に位置する旭川の地より、持続可能な北海道の輝かしい未来を発信すべく、歴史と伝統を背負って全会員、心をひとつに挑戦します。

むすびに

今、私たちにできることは何でしょうか。それは、自分を信じ、大切な人を信じ、仲間を信じ、今を本気で生きることに他なりません。現在は過去の積み重ねであり、現在の積み重ねの先に未来があります。それぞれが青年らしく活気に満ち溢れ、躍動感を持って今を本気で生きることが、現在という歴史の１ページを鮮やかに刻むことであり、伝統に感謝と敬意を表し、責任を持って未来へとつなぐ姿勢です。ありがとうという感謝の心、おかげさまという謙虚な心を持って、オール旭川の躍動感を伝播しましょう。その先に必ず明るい未来が待っています。